刑事裁判の歴史と展望あれこれ💖

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しほうちゃれんじ 1294

乙:When they get back they're all mixed up with no one to stay with


出典:Midlake – Roscoe Lyrics | Genius Lyrics


感想:mixed up withは悪い人たちや問題と関わるという意味らしいです。



今日の問題は、新司法試験平成23年民事系第55問ウです。


甲は,乙に対する売買代金の支払のために,乙を受取人とする確定日払の約束手形を作成して,乙に交付したところ,これを乙から預かった丙が,甲及び乙の同意なく,受取人乙の記載を抹消して受取人欄を空欄とした。この場合に関する(中略)

ウ.丙が受取人欄に自己の名前を記載して満期に甲に手形金の請求をした場合,甲は,丙に対し,手形金を支払う義務を負わない。


甲先生、よろしくお願いします!



甲:手形法77条1項7号は


左ノ事項ニ関スル為替手形ニ付テノ規定ハ約束手形ノ性質ニ反セザル限リ之ヲ約束手形ニ準用ス

七 変造(第六十九条)


同法69条は


「為替手形ノ文言ノ変造ノ場合ニ於テハ其ノ変造後ノ署名者ハ変造シタル文言ニ従ヒテ責任ヲ負ヒ変造前ノ署名者ハ原文言ニ従ヒテ責任ヲ負フ


と、規定しています。



最判昭和41年11月10日は


 原審の認定したところによれば、被上告会社は昭和三四年二月九日訴外株式会社D商店を受取人として金額三一八、一七〇円、満期同年二月二六日、振出地及び支払地ともに東京都中央区という約束手形一通を振出したところ、受取人である右訴外会社の代表者Eは擅に受取人欄の「株式会社D商店」という記載を完全に抹消し恰も受取人白地の約束手形たる外観を顕出した上、これをFに交付し、Fはその受取人欄に上告人の氏名を記入してこれを上告人に交付し、上告人は現に右手形を所持するというのであつて、右認定は挙示の証拠によつて肯認し得るところである。しかして、およそ約束手形の変造とは、署名以外の手形の内容を権限なくして変更することを意味するのであるから、受取人として記載されている文言を何等の権限なく抹消して、恰も受取人白地の手形たるごとき外観を呈せしめることも、変造に該当するものと解するを相当とする。この見解に立つとき、右認定の事実関係の下においては、本件約束手形について手形文言の変造があつたものと認むべきであり、右手形に振出人として署名した被上告人は、変造前の原文言に従い、すなわち受取人株式会社D商店という手形について責任を負うべきものなのである(手形法七七条一項、六九条参照)。従つて、上告人は受取人欄に自己の氏名の記載ある手形を所持するとの一事によつて、直ちに被上告人に対し本件手形金の支払を請求し得ないことは当然であり、上告人において自己が正当の手形所持人なりとしてその手形金の支払を請求するには、受取人株式会社D商店よりいかなる経路によつて本件手形を取得したかを明らかにし、その取得をもつて被上告人に対抗し得る所以、すなわち本件手形債権取得につき被上告人に対する関係において債権譲渡の対抗要件を充たしている所以を主張し立証しなければならないのである。しかるに、上告人はこの点について何等の主張立証をなさない以上、上告人が本件手形を取得するに当り善意なりしや否やを判断するまでもなく、上告人の本訴請求は失当である。従つて上告人の本訴請求を排斥した原審の判断は結局正当に帰する。


と、判示しています。



したがって、上記記述は、正しいです。