乙：Until a couple more fights before I lose you from my side, side
出典：https://youtu.be/_FkWZBO8Wpo
感想：アルクによると、a coupleは、2~3のという意味のようです。
今日の問題は、新司法試験平成22年刑事系第16問３と５です。
次の１から５までの各記述における甲の罪責を判例の立場に従って検討し，正しいもの（中略）
３．甲は，自己が経営する店において，１週間のうちに，同店を訪れた複数の客に対し，いずれも同じ題名・内容のわいせつ図画に該当するＤＶＤを数回にわたって販売した。甲には，わいせつ図画販売罪の一罪が成立する。
５．甲は，郵便局の窓口で，偽造された郵便貯金払戻請求書１通を，不正に入手した他人名義の貯金通帳とともに郵便局員乙に提出して貯金の払戻しを請求し，これを正当な払戻請求と誤信した乙から貯金の払戻しを受けた。甲には，詐欺罪の一罪のみが成立する。
３について、大判昭和10年11月11日は
「原判示ニ依レハ被告人根岸憲三ハ池田正三方ニ於テ同人ニ對シ判示猥褻畫一枚ヲ金五十錢ニテ販賣シタリト云フニ在リテ原判決カ右事實ニ擬律シタル刑法第百七十五條ニ所謂販賣トハ不定多衆ニ對シテ爲ス目的ニ出テタル有償的ノ讓渡行爲ヲ指稱シ其ノ目的ニ出ツル以上ハ一人ニ對スル一回ノ有償的讓渡行爲ト雖尚販賣ト謂フヲ妨ケサルコトハ夙ニ當院ノ判例（大正六年五月十九日判決）トスルトコロナルヲ以テ原判示ニ販賣トアルハ敍上ノ意義ニ於ケル有償的讓渡ヲ示スモノト解スルヲ得ヘシ而シテ原審公判調書記載ノ被告人根岸憲三ノ供述ニ依レハ同被告人ハ敍上ノ目的ヲ有シナカラ酒商池田正三方ニ於テ酒ヲ呑ミタル際酒代不足金五十錢ノ代償トシテ判示猥褻畫一枚ヲ正三ニ渡シタルモノニシテ右讓渡行爲ハ有償的讓渡タリ所謂販賣ニ該當ス而シテ右供述ハ結局原判示ト同旨ノ供述ト解スルヲ得ヘキカ故ニ原判決ニハ理由不備ノ違法アルコトナク又記録ヲ精査スルモ右事實ノ認定ニ付重大ナル誤認アルコトヲ疑フニ足ルヘキ顯著ナル事由アルモノト認ムルヲ得ス論旨理由ナシ」
５について、刑法54条１項後段は
「一個の行為が二個以上の罪名に触れ、又は犯罪の手段若しくは結果である行為が他の罪名に触れるときは、その最も重い刑により処断する。」
と、規定しています。
「判例は，偽造私文書行使罪と詐欺罪とは牽連犯となると解している（大判明治44・11・10刑録17輯1871頁）。」
山口厚『刑法』409頁
したがって、上記記述は、３が正しく、５が誤りです。
