刑事裁判の歴史と展望あれこれ💖

刑事裁判の歴史と展望あれこれを広めます https://mementomo.hatenablog.com/entry/39862573

しほうちゃれんじ 2626

乙:今日の問題は、令和3年予備試験刑事訴訟法第17問の学生Dです。

 

次のⅠ及びⅡの【見解】は,逮捕・勾留中の被疑者に,被疑事実に係る取調べのために出頭し,滞留する義務が認められるか否かという解釈問題に関するものである。後記【発言】は,学生AないしEが,Ⅰ又はⅡのいずれかの【見解】を採って意見を述べたものである。【見解】と【発言】を対応させた場合,その組合せとして最も適切なもの(中略)
【見解】
Ⅰ.前記義務が認められる。
Ⅱ.前記義務は認められない。
【発言】
学生D:逮捕・勾留は,将来の公判への出頭を確保するためのものであると考えると,私が採る見解とより整合性があると思います。

 

甲先生、よろしくお願いします!

こ、甲先生!?

 

甲:I can see your true colours

 

出典:https://music.youtube.com/watch?v=BWoKAUaVre4

 

感想:アルクによると、true colorsは、〔人や物の〕本来の性格、などの意味です。

 

乙:「見解Ⅱは,逮捕・勾留は取調べを目的とするものではなく,被疑者の逃亡・罪証隠滅の防止,ひいては将来の公判への出頭を確保するためのものであるから,逮捕・勾留により取調べ受忍義務が生じると解するのは困難であるとする。」

 

株式会社 東京リーガルマインド『司法試験&予備試験 単年度版 短答過去問題集(法律基本科目) 令和3年』410頁

 

 

したがって、学生Dは見解Ⅱを採っています。