刑事裁判の歴史と展望あれこれ💖

刑事裁判の歴史と展望あれこれを広めます https://mementomo.hatenablog.com/entry/39862573

しほうちゃれんじ 2746

乙:今日の問題は、令和3年予備試験刑事訴訟法第26問エです。

 

刑事事件の上告審に関する(中略)
エ.大審院の判例と相反する判断をしたことが適法な上告理由となることはない。


甲先生、よろしくお願いします!

こ、甲先生!?

 

甲:Do I live up to your dreams?

 

出典:https://youtu.be/tf9qK2fdMPU?feature=shared

 

感想:アルクによると、live up toは、〔期待など〕に沿う、などの意味です。

 

乙:刑事訴訟法405条3号は

 

「高等裁判所がした第一審又は第二審の判決に対しては、左の事由があることを理由として上告の申立をすることができる。
三 最高裁判所の判例がない場合に、大審院若しくは上告裁判所たる高等裁判所の判例又はこの法律施行後の控訴裁判所たる高等裁判所の判例と相反する判断をしたこと。」

 

と、規定しています。

 

 

したがって、上記記述は、誤りです。

しほうちゃれんじ 2745

乙:今日の問題は、令和3年予備試験刑事訴訟法第26問ウです。

 

刑事事件の上告審に関する(中略)

ウ.単なる量刑不当は適法な上告理由に当たらないが,刑の量定が甚しく不当で,原判決を破棄しなければ著しく正義に反すると認められることは適法な上告理由となる。


甲先生、よろしくお願いします!

こ、甲先生!?

 

甲:We should know 
That there's no looking back. 

 

出典:https://youtu.be/ugLJWYnl7s0?feature=shared

 

感想:アルクによると、looking backは、思い返せば、などの意味です。

 

乙:刑事訴訟法405条は

 

「高等裁判所がした第一審又は第二審の判決に対しては、左の事由があることを理由として上告の申立をすることができる。
一 憲法の違反があること又は憲法の解釈に誤があること。
二 最高裁判所の判例と相反する判断をしたこと。
三 最高裁判所の判例がない場合に、大審院若しくは上告裁判所たる高等裁判所の判例又はこの法律施行後の控訴裁判所たる高等裁判所の判例と相反する判断をしたこと。」

 

と、規定しています。

 

 

したがって、上記記述は、誤りです。

しほうちゃれんじ 2744

乙:今日の問題は、令和3年予備試験刑事訴訟法第26問アです。

 

刑事事件の上告審に関する(中略)
ア.憲法の違反があること又は憲法の解釈に誤りがあることは適法な上告理由となる。

 

甲先生、よろしくお願いします!

こ、甲先生!?

 

甲:Blinked my eyes just twice

 

出典:https://youtu.be/twoBdYBFa_8?feature=shared

 

感想:アルクによると、blink one's eyesは、目をぱちくりさせる、などの意味です。

 

乙:刑事訴訟法405条は

 

「高等裁判所がした第一審又は第二審の判決に対しては、左の事由があることを理由として上告の申立をすることができる。
一 憲法の違反があること又は憲法の解釈に誤があること。
二 最高裁判所の判例と相反する判断をしたこと。
三 最高裁判所の判例がない場合に、大審院若しくは上告裁判所たる高等裁判所の判例又はこの法律施行後の控訴裁判所たる高等裁判所の判例と相反する判断をしたこと。」

 

と、規定しています。

 

 

したがって、上記記述は、正しいです。

しほうちゃれんじ 2743

乙:今日の問題は、令和3年予備試験刑事訴訟法第21問です。

 

公判前整理手続に付された刑事事件の第一審公判において行われる次のアからオまでの各手続を先に行われるものから時系列に沿って並べた場合(中略)
ア.黙秘権等の告知並びに被告人及び弁護人の陳述の機会
イ.弁護人の冒頭陳述
ウ.公判前整理手続の結果の顕出
エ.起訴状朗読
オ.検察官の冒頭陳述

 

甲先生、よろしくお願いします!

こ、甲先生!?

 

甲:I'm a sure thing, I'm an animal, need somebody to handle me

 

出典:https://genius.com/Pip-millett-and-rae-khalil-eating-out-lyrics

 

感想:アルクによると、sure thingは、確かに、などの意味です。

 

乙:刑事訴訟法291条1項、5項は

 

「検察官は、まず、起訴状を朗読しなければならない。
⑤ 裁判長は、第一項の起訴状の朗読が終わつた後、被告人に対し、終始沈黙し、又は個々の質問に対し陳述を拒むことができる旨その他裁判所の規則で定める被告人の権利を保護するため必要な事項を告げた上、被告人及び弁護人に対し、被告事件について陳述する機会を与えなければならない。」

 

刑事訴訟規則196条は

 

「裁判長は、検察官の起訴状の朗読に先だち、被告人に対し、その人違でないことを確めるに足りる事項を問わなければならない。」

 

同規則197条は

 

「裁判長は、起訴状の朗読が終つた後、被告人に対し、終始沈黙し又個々の質問に対し陳述を拒むことができる旨の外、陳述をすることもできる旨及び陳述をすれば自己に不利益な証拠ともなり又利益な証拠ともなるべき旨を告げなければならない。
2 裁判長は、必要と認めるときは、被告人に対し、前項に規定する事項の外、被告人が充分に理解していないと思料される被告人保護のための権利を説明しなければならない。」

 

刑事訴訟法296条は

 

「証拠調のはじめに、検察官は、証拠により証明すべき事実を明らかにしなければならない。但し、証拠とすることができず、又は証拠としてその取調を請求する意思のない資料に基いて、裁判所に事件について偏見又は予断を生ぜしめる虞のある事項を述べることはできない。」

 

同法316条の30は

 

「公判前整理手続に付された事件については、被告人又は弁護人は、証拠により証明すべき事実その他の事実上及び法律上の主張があるときは、第二百九十六条の手続に引き続き、これを明らかにしなければならない。この場合においては、同条ただし書の規定を準用する。」

 

同法316条の31第1項は

 

「公判前整理手続に付された事件については、裁判所は、裁判所の規則の定めるところにより、前条の手続が終わつた後、公判期日において、当該公判前整理手続の結果を明らかにしなければならない。」

 

同法292条は

 

「証拠調べは、第二百九十一条の手続が終つた後、これを行う。ただし、次節第一款に定める公判前整理手続において争点及び証拠の整理のために行う手続については、この限りでない。」

 

と、規定しています。

 

 

したがって、エアオイウの順です。

しほうちゃれんじ 2742

乙:Old flame, where did she come from?

That face, smiling in my place

 

出典:https://genius.com/Olivia-dean-dangerously-easy-lyrics

 

感想:アルクによると、old flameは、昔の恋人、という意味です。

 

今日の問題は、令和3年予備試験刑法第8問4です。

 

横領の罪に関する次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合(中略)
4.所有者から委託を受けて不動産を占有する者が,所有者に無断で,金融機関を抵当権者とする抵当権を同不動産に設定してその旨の登記を了した後において,同不動産の売却代金を自己の用途に費消するため,更に所有者に無断で,第三者に同不動産を売却してその旨の登記を了した場合,先行する抵当権設定行為について横領罪が成立する場合であっても,後行する所有権移転行為について,横領罪が成立する。

 

甲先生、よろしくお願いします!

 

甲:刑法252条1項は

 

「自己の占有する他人の物を横領した者は、五年以下の懲役に処する。」

 

と、規定しています。

 

最大判平成15年4月23日は

 

「 【要旨1】委託を受けて他人の不動産を占有する者が,これにほしいままに抵当権を設定してその旨の登記を了した後においても,その不動産は他人の物であり,受託者がこれを占有していることに変わりはなく,受託者が,その後,その不動産につき,ほしいままに売却等による所有権移転行為を行いその旨の登記を了したときは,委託の任務に背いて,その物につき権限がないのに所有者でなければできないような処分をしたものにほかならない。したがって,売却等による所有権移転行為について,横領罪の成立自体は,これを肯定することができるというべきであり,先行の抵当権設定行為が存在することは,後行の所有権移転行為について犯罪の成立自体を妨げる事情にはならないと解するのが相当である。」

 

と、判示しています。

 

 

したがって、上記記述は、正しいです。

しほうちゃれんじ 2741

乙:‘Dry your eyes, it’s alright’ - I’m hearing

 

出典:https://youtu.be/TLUoVvHul0c?feature=shared

 

感想:アルクによると、dry one's eyesは、涙を拭く、という意味です。

 

今日の問題は、令和3年予備試験刑法第8問3です。

 

横領の罪に関する次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合(中略)
3.所有者から動産を賃借している者が,同動産の売却代金を自己の生活費として費消するため,所有者に無断で,第三者に同動産の売却を申し入れたが,同人から買受けの意思表示がない場合,他人の所有権を侵害する状態には至っていないから,横領罪は成立しない。

 

甲先生、よろしくお願いします!

 

甲:刑法252条1項は

 

「自己の占有する他人の物を横領した者は、五年以下の懲役に処する。」

 

と、規定しています。

 

「委託物横領罪の実行行為である横領の意義については,不法領得の意思を実現する一切の行為と解する領得行為説と,委託の趣旨に反する権限逸脱行為と解する越権行為説とが主張されているが,判例(大判昭和8・7・5刑集12巻1101頁,最判昭和27・10・17裁集刑68号361頁など)及び通説は領得行為説を採っている。」

 

山口厚『刑法』333頁

 

 

したがって、上記記述は、誤りです。

しほうちゃれんじ 2740

乙:Hey now, you got your head in the clouds

 

出典:https://genius.com/Lily-wolfe-head-in-the-clouds-lyrics

 

感想:アルクによると、have one's head in the cloudsは、空想にふけっている、などの意味です。

 

今日の問題は、令和3年司法試験刑法第16問4です。

 

放火の罪に関する次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合(中略)
4.甲は,隣人Aが居住する木造家屋を焼損しようと考え,同家屋から1メートル離れた位置にある自己が所有する無人の木造倉庫に放火してこれを焼損したが,同家屋に延焼する危険を生じさせるにとどまった。この場合,甲には,現住建造物等放火未遂罪は成立しない。

 

甲先生、よろしくお願いします!

 

甲:刑法112条は

 

「第百八条及び第百九条第一項の罪の未遂は、罰する。」

 

同法108条は

 

「放火して、現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物、汽車、電車、艦船又は鉱坑を焼損した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。」

 

と、規定しています。

 

大判大正15年9月28日は

 

「人ノ住居ニ使用スル建物ヲ焼燬スルノ目的ヲ以テ之ニ接近セル人ノ住居ニ使用セス又ハ人ノ現在セサル建物ニ放火シ其ノ火勢猶未タ人ノ現住セサル建物焼燬罪ノ未遂犯ヲ構成スルニ過サルトキト雖其ノ燃焼作用ニ依リ住宅焼燬ニ至ルヘキ状態ヲ惹起シタルモノナルヲ以テ住宅焼燬罪ノ豫備ノ程度ヲ超エ住宅焼燬罪ノ未遂犯ヲ構成シ人ノ現住セサル建物焼燬罪ノ未遂犯ヲ構成スルモノニ非ス又其ノ火勢既ニ右人ノ現住セサル建物焼燬罪ノ既遂犯ノ程度ニ達シタルトキト雖右建物ハ住宅焼燬ノ媒介タルニ過サルヲ以テ住宅ニ延焼シ且之カ焼燬ノ程度ニ至ラサル限ハ猶住宅焼燬罪ノ未遂罪ヲ構成スルニ過スシテ人ノ現住セサル建物焼燬罪ノ既遂犯ヲ構成スルモノニ非ス」

 

と、判示しています。

 

 

したがって、上記記述は、誤りです。