乙:今日の問題は、令和4年予備試験刑事訴訟法第26問エです。
自白の補強証拠に関する次のアからオまでの各記述のうち、誤っているものは幾つあるか。後記1から6までのうちから選びなさい。ただし、判例がある場合には、それに照らして考えるものとする。(中略)
エ.自白以外の補強証拠によって、犯罪が架空のものではなく、現実に行われたものであることが証明される場合においても、被告人の自白した犯罪が被告人によって行われたという、犯罪と被告人との結び付きについては、補強証拠が必要である。
甲先生、よろしくお願いします!
こ、甲先生!?
甲:How am I supposed to try?
To love you and be by your side
出典:https://genius.com/Maribou-state-mother-lyrics
感想:アルクによると、by one's sideは、~の近くに、という意味です。
乙:最判昭和24年7月19日は
「 いわゆる自白の補強証拠というものは、被告人の自白した犯罪が架空のものではなく、現実に行われたものであることを証するものであれば足りるのであつて、その犯罪が被告人によつて行われたという犯罪と被告人との結びつきまでをも証するものであることを要するものではない。所論の強盗盗難被害届によれば、現実に強盗罪が行われたことが証せられるのであるから、たといその犯人が被告人であることまでがこれによつて判らなくても補強証拠として役立つのである。それゆえ、原判決は被告人の自白を唯一の証拠として有罪を認定したものではないから所論は理由がない。」
と、判示しています。
したがって、上記記述は、誤りです。