刑事裁判の歴史と展望あれこれ💖

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しほうちゃれんじ 1216

乙:I used to think that the day would never come
That my life would depend on the morning sun...

 

出典:New Order – True Faith Lyrics | Genius Lyrics

 

感想:think (that) 〜 and that...の場合、2つ目のthatは省略できない。

 

 

今日の問題は、新司法試験平成22年民事系第39問ウとエとオです。

 

ウ.新株予約権は,当該新株予約権を行使することができる期間が経過した場合には,消却の手続を経ることなく,消滅する。
エ.新株予約権付社債について新株予約権発行無効の訴えに係る請求を認容する判決が確定した場合,当該新株予約権付社債についての社債のみは,なお有効に存続する。
オ.株式会社を存続会社及び消滅会社とする吸収合併において,吸収合併消滅株式会社が発行した新株予約権の内容として,合併をする場合には当該新株予約権の新株予約権者に合併後存続する株式会社の新株予約権を交付することとする旨が定められていたときは,その定めに従い,当該吸収合併消滅株式会社が発行した新株予約権の新株予約権者に吸収合併存続株式会社の新株予約権が交付される。

 

甲先生、よろしくお願いします!

 

甲:ウについて、会社法238条1項5号は

 

「株式会社は、その発行する新株予約権を引き受ける者の募集をしようとするときは、その都度、募集新株予約権(当該募集に応じて当該新株予約権の引受けの申込みをした者に対して割り当てる新株予約権をいう。以下この章において同じ。)について次に掲げる事項(以下この節において「募集事項」という。)を定めなければならない。

五 募集新株予約権と引換えにする金銭の払込みの期日を定めるときは、その期日」

 

同法236条1項4号は

 

「株式会社が新株予約権を発行するときは、次に掲げる事項を当該新株予約権の内容としなければならない。

四 当該新株予約権を行使することができる期間」

 

同法246条1項は

 

「第二百三十八条第一項第三号に規定する場合には、新株予約権者は、募集新株予約権についての第二百三十六条第一項第四号の期間の初日の前日(第二百三十八条第一項第五号に規定する場合にあっては、同号の期日。第三項において「払込期日」という。)までに、株式会社が定めた銀行等の払込みの取扱いの場所において、それぞれの募集新株予約権の払込金額の全額を払い込まなければならない。」

 

同条3項は

 

「第二百三十八条第一項第三号に規定する場合には、新株予約権者は、募集新株予約権についての払込期日までに、それぞれの募集新株予約権の払込金額の全額の払込み(当該払込みに代えてする金銭以外の財産の給付又は当該株式会社に対する債権をもってする相殺を含む。)をしないときは、当該募集新株予約権を行使することができない。」

 

同法287条は

 

「第二百七十六条第一項の場合のほか、新株予約権者がその有する新株予約権を行使することができなくなったときは、当該新株予約権は、消滅する。」

 

と、規定しています。

 

 

エについて、会社法842条1項は

 

「新株予約権の発行の無効の訴えに係る請求を認容する判決が確定したときは、当該株式会社は、当該判決の確定時における当該新株予約権に係る新株予約権者に対し、払込みを受けた金額又は給付を受けた財産の給付の時における価額に相当する金銭を支払わなければならない。この場合において、当該新株予約権に係る新株予約権証券(当該新株予約権が新株予約権付社債に付されたものである場合にあっては、当該新株予約権付社債に係る新株予約権付社債券。以下この項において同じ。)を発行しているときは、当該株式会社は、当該新株予約権者に対し、当該金銭の支払をするのと引換えに、第八百三十九条の規定により効力を失った新株予約権に係る新株予約権証券を返還することを請求することができる。」

 

と、規定しています。

 

 

オについて、会社法236条1項8号イは

 

「株式会社が新株予約権を発行するときは、次に掲げる事項を当該新株予約権の内容としなければならない。

八 当該株式会社が次のイからホまでに掲げる行為をする場合において、当該新株予約権の新株予約権者に当該イからホまでに定める株式会社の新株予約権を交付することとするときは、その旨及びその条件
イ 合併(合併により当該株式会社が消滅する場合に限る。) 合併後存続する株式会社又は合併により設立する株式会社」

 

と、規定しています。

 

 

したがって、上記記述は、ウが正しく、エとオが誤りです。