刑事裁判の歴史と展望あれこれ💖

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しほうちゃれんじ 1319

乙:I'm running out of time


出典:The Weeknd – Blinding Lights Lyrics | Genius Lyrics


感想:hit the roadもある。この曲はヒットした。


今日の問題は、新司法試験平成20年民事系第36問3です。


株式会社の規律に関する次の1から5までの各記述のうち,会社債権者の保護を目的としないもの(中略)

3. 株式会社による自己の株式の取得は,一定の場合を除き,対価として交付する財産の帳簿価額が分配可能額を超えない範囲内でのみ,行うことができるものとされている。


甲先生、よろしくお願いします!



甲:会社法461条1項は


次に掲げる行為により株主に対して交付する金銭等(当該株式会社の株式を除く。以下この節において同じ。)の帳簿価額の総額は、当該行為がその効力を生ずる日における分配可能額を超えてはならない。

一 第百三十八条第一号ハ又は第二号ハの請求に応じて行う当該株式会社の株式の買取り

二 第百五十六条第一項の規定による決定に基づく当該株式会社の株式の取得(第百六十三条に規定する場合又は第百六十五条第一項に規定する場合における当該株式会社による株式の取得に限る。)

三 第百五十七条第一項の規定による決定に基づく当該株式会社の株式の取得

四 第百七十三条第一項の規定による当該株式会社の株式の取得

五 第百七十六条第一項の規定による請求に基づく当該株式会社の株式の買取り

六 第百九十七条第三項の規定による当該株式会社の株式の買取り

七 第二百三十四条第四項(第二百三十五条第二項において準用する場合を含む。)の規定による当該株式会社の株式の買取り

八 剰余金の配当


と、規定しています。


「会社法461条1項の規制は,株主の有限責任の結果,会社債権者は,会社に債務の弁済に必要な財産を維持させる必要があることに基づく。」


辰已法律研究所『平成28年版 肢別本5 民事系商法』83頁



したがって、上記記述は、会社債権者の保護を目的とするものです。