刑事裁判の歴史と展望あれこれ💖

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しほうちゃれんじ 1880

乙:今日の問題は、新司法試験平成22年民事系第35問ウとオです。

Aには妻Bとの間に子としてCとDがいて,Cには妻Eとの間に子としてFとGがいる場合にお
いて,Aが死亡したときの相続に関する(中略)
ウ.AはCFとともに同一の事故で死亡したが,これらのうちの一人が他の者の死亡後になお生
存していたことが明らかでない場合には,Aの相続人はBDGである。
オ.Aの請求により家庭裁判所がCを廃除する審判をし,この審判がAの生前に確定していた場
合には,Aの相続人はBDである。

甲先生、よろしくお願いします!
こ、甲先生!?


甲:When shadows scale the wall and I see it coming down

出典:https://youtu.be/zxbIAcEgk5k

感想:アルクによると、scaleは、〔はしごなどを〕(よじ)登る、〔山などを〕登り切る、などの意味です。


乙:ウについて、民法32条の2は

「数人の者が死亡した場合において、そのうちの一人が他の者の死亡後になお生存していたことが明らかでないときは、これらの者は、同時に死亡したものと推定する。」

同法887条1項2項本文は

「被相続人の子は、相続人となる。
2 被相続人の子が、相続の開始以前に死亡したとき、又は第八百九十一条の規定に該当し、若しくは廃除によって、その相続権を失ったときは、その者の子がこれを代襲して相続人となる。」

同法890条前段は

「被相続人の配偶者は、常に相続人となる。」

と、規定しています。


オについて、民法887条2項本文は

「被相続人の子が、相続の開始以前に死亡したとき、又は第八百九十一条の規定に該当し、若しくは廃除によって、その相続権を失ったときは、その者の子がこれを代襲して相続人となる。」

同法890条前段は

「被相続人の配偶者は、常に相続人となる。」

同法892条は

「遺留分を有する推定相続人(相続が開始した場合に相続人となるべき者をいう。以下同じ。)が、被相続人に対して虐待をし、若しくはこれに重大な侮辱を加えたとき、又は推定相続人にその他の著しい非行があったときは、被相続人は、その推定相続人の廃除を家庭裁判所に請求することができる。」

と、規定しています。


したがって、上記記述は、ウが正しく、オが誤りです。