刑事裁判の歴史と展望あれこれ💖

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しほうちゃれんじ 1165

乙:Later on, we'll conspire


出典:Michael Bublé – Winter Wonderland Lyrics | Genius Lyrics


感想:雪だるまが子供たちに倒される等の歌詞の部分が省略されている。


今日の問題は、司法試験平成24年民事系第49問ウとオです。


ウ.株主代表訴訟の提起が悪意によるものであると認められるときは,裁判所は,被告の申立てにより又は職権で,訴えを提起した株主に対し,相当の担保を立てるべきことを命ずることができる。
オ.株主代表訴訟を提起した株主がその訴訟の係属中にその有する株式を売却して株主でなくなったときは,その者は,訴訟を追行することができない。



甲先生、よろしくお願いします!



甲:ウについて、会社法847条の4第2項は


「株主等(株主、適格旧株主又は最終完全親会社等の株主をいう。以下この節において同じ。)が責任追及等の訴えを提起したときは、裁判所は、被告の申立てにより、当該株主等に対し、相当の担保を立てるべきことを命ずることができる。」


同条3項は

「被告が前項の申立てをするには、責任追及等の訴えの提起が悪意によるものであることを疎明しなければならない。」


と、規定しています。


オについて、会社法851条1項は


「責任追及等の訴えを提起した株主又は第八百四十九条第一項の規定により共同訴訟人として当該責任追及等の訴えに係る訴訟に参加した株主が当該訴訟の係属中に株主でなくなった場合であっても、次に掲げるときは、その者が、訴訟を追行することができる。
一 その者が当該株式会社の株式交換又は株式移転により当該株式会社の完全親会社の株式を取得したとき。
二 その者が当該株式会社が合併により消滅する会社となる合併により、合併により設立する株式会社又は合併後存続する株式会社若しくはその完全親会社の株式を取得したとき。」


と、規定しています。



したがって、上記記述は、ウが誤りで、オが正しいです。