乙：Cache-cache avec la police du coin
出典：https://genius.com/Rimk-cactus-lyrics
感想：警察が女性名詞とは初めて知りました。
今日の問題は、司法試験平成25年民事系第９問３．です。
詐害行為取消権に基づき不動産の贈与契約を取り消す旨の判決が確定したときは，贈与契約による所有権移転の効果は，贈与契約締結時にさかのぼって消滅する。
甲先生、よろしくお願いします！
こ、甲先生！？
甲：楽チン。。
乙：大連判明治44年３月24日は
「詐害行為ノ廃罷ハ民法カ「法律行為ノ取消」ナル語ヲ用ヒタルニ拘ラス一般法律行為ノ取消ト其性質ヲ異ニシ其効力ハ相対的ニシテ何人ニモ対抗スヘキ絶対的ノモノニアラス詳言スレハ裁判所カ債権者ノ請求ニ基ツキ債務者ノ法律行為ヲ取消シタルトキハ其法律行為ハ訴訟ノ相手方ニ対シテハ全然無効ニ帰スヘシト雖モ其訴訟ニ干与セサル債務者受益者又ハ転得者ニ対シテハ依然トシテ存立スルコトヲ妨ケサルト同時ニ債権者カ特定ノ対手人トノ関係ニ於テ法律行為ノ効力ヲ消滅セシメ因テ以テ直接又ハ間接ニ債務者ノ財産上ノ地位ヲ原状ニ復スルコトヲ得ルニ於テハ其他ノ関係人トノ関係ニ於テ其法律行為ヲ成立セシムルモ其利害ニ何等ノ影響ヲ及ホスコトナシ是ヲ以テ債権者カ債務者ノ財産ヲ譲受ケタル受益者又ハ転得者ニ対シテ訴ヲ提起シ之ニ対スル関係ニ於テ法律行為ヲ取消シタル以上ハ其財産ノ回復又ハ之ニ代ルヘキ賠償ヲ得ルコトニ因リテ其担保権ヲ確保スルニ足ルヲ以テ特ニ債務者ニ対シテ訴ヲ提起シ其法律行為ノ取消ヲ求ムルノ必要ナシ」
大判大正6年3月31日は
「原判決カ「単ニ売買行為ノミヲ取消シ債務者後藤徹ト上告人間ノ本訴鉱業権移転ノ物権契約ヲ取消スコトナクシテ上告人ニ対シ直チニ其登録ノ抹消手続ヲ為スヘシ」ト命シタルハ失当ナリ抑モ鉱業権ハ鉱業法ニ依リ之ヲ物権トシ不動産ニ関スル規定ノ準用ヲ受クト雖モ其権利移転ノ方式ニ関シテハ民法ト全然其主義ヲ異ニシ民法ニ於テハ物権ノ移転ハ当事者ノ意思表示ノミニ因リテ其効力ヲ生シ登記ヲ為スコトハ単ニ第三者ニ対スル対抗条件タルニ過キス然ルニ鉱業権ニ付テハ当事者カ売買ノ意思表示ヲ為シタレハトテ之ニ因リ権利移転ノ効力ヲ生スルコトナク夫ハ唯将来権利ノ移転ヲ為スヘキ債権契約カ成立スルノミニシテ其権利ヲ移転セントスルニハ更ニ一定ノ登録ヲ要式トスル鉱業権移転ノ物権契約ヲ為ササルヘカラス是レ鉱業法第二十条第二十一条ノ規定ノ解釈上一点挿疑ノ余地ナキ所ナリトス然レハ本件ノ如ク債権契約ト物権契約トカ法律上実際ニ各別ニニ存スル場合ニ於テハ元ヨリ債権者ハ各別ニ其取消ヲ訴求シ得ヘシト雖モ鉱業権移転登録ノ抹消ヲ求メントスルニハ単ニ債権契約タル売買行為ノ取消ヲ求ムルヲ以テ足レリトセハ必スヤ同時ニ物権契約タル鉱業権移転行為ノ取消ヲモ併セテ請求セサルヘカラス蓋シ此権利ハ前者ヲ取消スモ之ニ因リ未タ債務者ニ復帰スルモノニアラス後者ノ取消ニ因リテ始メテ復帰シ而シテ後抹消ヲ命セラルヘキ性質ノモノナレハナリ然ルニ被上告人カ後藤徹ト三宮槌蔵外一名間ノ売買契約（即チ債権契約）ノミノ取消ヲ求メ三宮槌蔵外一名ノ契約上ノ地位ヲ承継セル上告人ト後藤徹間ノ鉱業権移転ノ物権契約ノ取消ヲ求メスシテ直チニ其現状回復ヲ請求スル本訴ハ甚タ失当ナルニ拘ワラス原判決カ輒ク之ヲ認容シ上告人ニ給付ヲ命シタルハ違法ナリト云ウニ在リ
然レトモ原院カ被上告人ノ請求ニ依リ債務者後藤徹ト上告人ノ前主三宮槌蔵外一名間ノ売買行為ヲ取消シタルハ即チ鉱業権移転ノ債権的効力ノ外物権的効力ヲ生シタル売買契約ヲ取消シタルモノニシテ其結果三宮外一名ノ承継人ニシテ債務者ヨリ直接移転登録ヲ受ケタル上告人ニ於テ其登録ノ抹消手続ヲ為スヘキハ当然ナリ斯ノ如キ請求ハ詐害行為ノ取消トシテ為スコト能ワサルモノニ非サルヲ以テ本論旨ハ理由ナシ」
と、判示しています。
したがって、上記記述は、誤りです。
