乙:今日の問題は、令和4年司法試験民法第12問ウです。
Aは、Bに対し、自己が所有する工作機械甲を売り、甲を引き渡した。この場合における動産の先取特権又は所有権留保特約(代金債権を担保する目的でされた、甲の所有権は代金完済時に移転する旨の特約)に関する(中略)
ウ.Bが甲につきCのための質権を設定し、引渡しを了した場合において、Cが質権を取得した時点でAの先取特権があることを知らなかったときは、Cの質権は、Aの先取特権に優先する。
甲先生、よろしくお願いします!
こ、甲先生!?
甲:I don't wanna be that jaded
出典:https://youtu.be/Eu2QWU-629g
感想:jadeは、ヒスイという意味ですが、jadedの意味はネガティブです。
乙:民法334条は
「先取特権と動産質権とが競合する場合には、動産質権者は、第三百三十条の規定による第一順位の先取特権者と同一の権利を有する。」
同法330条1項3号は
「同一の動産について特別の先取特権が互いに競合する場合には、その優先権の順位は、次に掲げる順序に従う。この場合において、第二号に掲げる動産の保存の先取特権について数人の保存者があるときは、後の保存者が前の保存者に優先する。
三 動産の売買、種苗又は肥料の供給、農業の労務及び工業の労務の先取特権」
と、規定しています。
したがって、上記記述は、正しいです。